身体タイプを知る自己測定ガイド
このページは、選手のみなさんと保護者のみなさんに、自分の身体のタイプを知るための測定方法をまとめたものです。
痛みや怪我には必ず理由があります。身体の使い方を知ることで、自分に合ったケア・トレーニングが見つかります。
所要時間は全部で15〜20分ほど。ペアで助け合いながら進められる構成にしています。
📋 測定メニュー(全6項目)
軸A:先天タイプ ─ あなたの「素材」を知る
関節の柔らかさや重心のクセは、生まれ持った特徴。直すものではなく、活かすもの。自分のタイプに合った使い方・ケアを選ぶための分類です。
A-1. 関節の柔らかさチェック(弛緩性)
関節が緩いタイプは捻挫しやすく、硬いタイプは肉離れしやすい、と必要なケアが真逆になります。バレーは捻挫・突き指が多いので、最初に押さえておきたい項目です。
5つのチェックを順番に行います(左右ある項目は両方)。
- 小指を反らせる ─ 手のひらを下に向け、もう片方の手で小指を上に反らす。90度以上反る?
- 親指を前腕につける ─ 親指を手首側に倒した時、前腕につく?
- 肘を反らせる ─ 腕をまっすぐ伸ばした時、10度以上反る?
- 膝を反らせる ─ 立った姿勢で、膝が後ろに10度以上反る?
- 立位前屈 ─ 膝を伸ばしたまま前屈。手のひらが床にペタッとつく?
イメージ図:5項目のうち代表的な2つ
各項目で「反る/つく」なら 1点。左右ある項目は両側カウント。合計点を記録(最大9点)。
4点以上 → 緩いタイプ / 1〜3点 → 中間 / 0点 → 硬いタイプ
4点以上 → 緩いタイプ / 1〜3点 → 中間 / 0点 → 硬いタイプ
お手本動画は準備中(公開され次第ここに表示されます)
A-2. 重心タイプチェック(4スタンス)
人にはそれぞれ得意な重心の置き方があります。「お尻を引け」「すねを前に倒せ」など、同じ指導でもあなたに合うキューが違います。タイプを知ると、自分に合った動き方が見つかります。
2つのチェックで、あなたの重心タイプ(4型)が分かります。
① 前後チェック(つま先 or かかと)
- 両足を肩幅に開いて自然に立つ
- 誰かに後ろから軽く押してもらう(または自分で前後に揺れる)
- バランスを取りやすいのは?
→ つま先側で踏ん張る感覚なら A型
→ かかと側で踏ん張る感覚なら B型
② 内外チェック(内側 or 外側)
- 立った姿勢でその場ジャンプを数回
- 足の裏のどこで地面を捉えてる?
→ 足の内側(親指側)で捉える感覚なら 1型
→ 足の外側(小指側)で捉える感覚なら 2型
前後・内外を組み合わせて記録(例:B1 = かかと・内側タイプ)。
判断に迷ったら「両方の感覚があった」と書いてOK。後で動きの動画と合わせて判定します。
判断に迷ったら「両方の感覚があった」と書いてOK。後で動きの動画と合わせて判定します。
お手本動画は準備中
軸B:使い方スキル ─ 練習で「向上させる」部分
バレーで多い膝・腰・肩の痛みには共通の原因があります。
・股関節を使えず膝に負担
・胸郭(背中)を使えず腰に負担
・着地を吸収できず膝・足首にダイレクト負荷
この3つを見ていきます。
B-1. 股関節の使い方(ヒップヒンジ&スクワット)
レシーブの低い姿勢やスクワットで膝が痛くなるのは、股関節(お尻)で受け止めきれず、膝で代償しているサインかもしれません。「股関節主導」で動けているかを確認します。
① ヒップヒンジ ─ 棒を使った股関節折りたたみテスト
- 長い棒(ほうきの柄など)を背中に縦に当てる
- 後頭部・背中・お尻の3点が棒についた状態をキープ
- 膝を軽く曲げ、お尻を後ろに引きながら上体を前に倒す
- 3点が離れずに、どこまで前傾できる?
- ペアの人が真横から動画撮影
② スクワット ─ 横からの動画撮影
- 足を肩幅に開いて立つ
- 太ももが床と平行になる深さまでしゃがむ(3回)
- ペアの人が真横から動画撮影
股関節から折れる(左)/膝が前に出る(右)
動画を見て、ペアでチェック:
◎ 股関節主導:お尻が後ろに引け、すねがほぼ垂直、上体は前傾
✗ 膝優位:膝が前にせり出し、すねが前に倒れる
✗ 腰逃げ:背中が丸まって腰で代償
◎ 股関節主導:お尻が後ろに引け、すねがほぼ垂直、上体は前傾
✗ 膝優位:膝が前にせり出し、すねが前に倒れる
✗ 腰逃げ:背中が丸まって腰で代償
お手本動画は準備中
B-2. 胸郭・背中の使い方
スパイクで腕を引く時・反る時に腰や肩が痛くなるのは、胸椎(背中の真ん中)で反れず、腰で代償しているサインかもしれません。スパイクの飛距離・肩の負担にも直結します。
① 壁バンザイテスト
- 壁を背にして立つ(かかと・お尻・背中・後頭部を壁につける)
- 腕をまっすぐ伸ばしたまま、ゆっくり万歳の動きで腕を上げる
- 腰が壁から浮かずに、手の甲が壁につく?
- ペアの人が真横から動画撮影(腰の浮きが見えるように)
② 四つ這い胸椎回旋
- 四つ這いになる
- 片手を頭の後ろに添える
- その肘を天井に向けて持ち上げるように回旋(左右3回ずつ)
- ペアの人が後方から動画撮影(左右差を見るため)
壁バンザイでの腰の浮き方
◎ 良好:腰が壁から離れず、手の甲が壁につく/回旋が左右ほぼ同じ
✗ 腰代償タイプ:手を上げると腰が反って浮く
✗ 左右差タイプ:胸椎の回旋に明らかな左右差がある(バレーは特に多い)
✗ 腰代償タイプ:手を上げると腰が反って浮く
✗ 左右差タイプ:胸椎の回旋に明らかな左右差がある(バレーは特に多い)
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B-3. 着地の吸収(ドロップジャンプ)
着地で膝・足首に痛みが出るのは、衝撃を吸収しきれずダイレクトに関節へ負荷がきているサイン。特にknee-in(膝が内に入る着地)は前十字靭帯損傷の最大リスクで、女子選手で特に注意が必要です。
ドロップジャンプ ─ 着地姿勢を正面撮影
- 30〜40cmほどの台(イスや跳び箱)に乗る
- 台から真下に飛び降りる(高くジャンプしない、落ちるだけ)
- 着地したら、その勢いですぐに真上にジャンプ
- 3回繰り返す
- ペアの人が正面から動画撮影(膝の動きが見えるように)
膝とつま先の向き(左:良好/右:knee-in)
動画を一時停止して着地の瞬間をチェック:
◎ 吸収良好:膝とつま先が同じ方向、膝がスムーズに曲がって衝撃吸収
✗ knee-inタイプ:膝が内側に入る(足首より内側に膝が来る)
✗ 突っ張りタイプ:膝がほぼ伸びたまま着地、ドンッと音が大きい
◎ 吸収良好:膝とつま先が同じ方向、膝がスムーズに曲がって衝撃吸収
✗ knee-inタイプ:膝が内側に入る(足首より内側に膝が来る)
✗ 突っ張りタイプ:膝がほぼ伸びたまま着地、ドンッと音が大きい
お手本動画は準備中
軸C:土台 ─ 呼吸
呼吸の質は、姿勢・体幹安定・腰痛と深く関係しています。専門性の高い項目なので、対面測定でじっくり見させていただきます。
C-1. 呼吸チェック(対面・任意)
胸で浅く呼吸している(胸式優位)と、肋骨が広がりっぱなしになり反り腰・腰痛につながります。逆にお腹・肋骨が360度に広がる呼吸ができると、体幹の安定が自然に作れます。
この項目は金城が直接観察します。仰向けで自然な呼吸をしてもらい、胸・お腹・肋骨の動き方を見ます。事前準備は不要です。
📤 結果の提出方法
※提出方法(動画・写真のアップロード先)は別途お知らせします。それまではスマホ内に保存しておいてください。
各テストの動画ファイル名は 名前_テスト番号(例:山田花子_B1)にしておくと、後で整理しやすくなります。
